ドストエフスキー全作品を電子化する

フョードル・ドストエフスキー(1821-1881)の全作品の電子化をめざしている人のブログです

特設――27時間かけて「白痴」(ドストエフスキー作、米川正夫訳、2段組約640ページ)を電子化します

この事業には3つの目的があります。 ・オリンピックより人々にまっとうな労働をあたえるべきことをアピールすること ・オリンピック組織委員会より計画をうまくやれることをしめすこと ・電子図書とインターネットの地位向上24ページ分(txtファイル、ANBIで…

ドストエフスキー各作品へのリンク+『ドストエーフスキイ全集』全20巻(1969年―1971年、筑摩書房、米川正夫による翻訳)目次

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ドラえもんとのび太は、自分の使っている道具を「ひみつ道具」とよんだことは一度もない?

単行本「ドラえもん」全45巻、「大長編」20巻、すべて読んだが、「ひみつ道具」という単語は1か所しか出てこない。

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP145-165

ルレルが花嫁に手をさし伸べたとき、とつぜん彼女はひと声高く叫んで、いきなり階段から群集の中へ飛びこんだ。付添いの人々は驚きのあまり、化石のようになってしまった。群集は彼女の前にさっと道を開いた。と、階段から五、六歩のあたりに、とつぜんラゴ…

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP121-144

ラーヤさん、あなたは家庭教師をつれないで、わたしのところへいらしたんですか?……なぜあなたはわたしのところへいらしたんでしょう? もしお望みなら……お望みならわたし今すぐ、飾りっ気なしに申しますわ。つまり、おじけがついたのです、それでいらしたん…

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP097-120

つぜん彼はイヴァン将軍が隔てのないふうで、自分の肩をぽんとたたくのに気がついた。アングロマンも同様に笑っている。しかしそれよりもっと親切で気持ちのいい、同情のある態度を示したのは老政治家である。この人は公爵の手を取って軽く握りしめ、いま一…

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP073-096

言葉をもっともっとおさがしなさい。そしたら、すばらしい効果がありましょうよ! だけど、惜しいことに、あなたは上手に客間へはいることをごぞんじらしいのね。どこでお習いなすったの? それから、ほかの人がわざとあなたのほうを見てるとき、ていよくお…

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP049-072

に輝きはじめた。「いや、公爵、じつに偉大な光景でしたよ! まったくわしはすんでのことで、彼についてパリヘ行ってしまおうとした。そして、もちろん、『暑苦しい幽閉の島』へもいっしょに渡りかねなかったが、しかし、――悲しいかな! ふたりの運命は引き…

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP025-048

けですよ。だって、今となっては、あなたのにいさんとぼくとのあいだの話合いは、どうしても避くべからざるものとなりましたからね。ぼくは誤解を残したままでは、なんとあってもここを去る決心がつきません」 「なんのことはない金棒引きだ」とガーニャが叫…

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP005-024

第四編 1 本編の二主人公が、緑色のベンチであいびきしてこのかた、一週間ばかりたった。ある朗らかな朝の十時半ごろ、知り合いのだれ彼を訪問に出たヴァルヴァーラ・プチーツィナは、ひどくうち沈んだもの思わしげな様子で、家へ帰ってきた。 世間には一言…

※通り過ぎてください (仮設その2)

『白痴』第四編、校正前仮設その2 カテゴリーの記事一覧 - ドストエフスキー全作品を電子化する

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP457-483

「何のためかわからないくせにいらしったのなら、つまりあなたはあの女に首ったけなんでしょう」とうとう彼女はこういった。 「いいえ」と公爵は答えた。「いいえ、すこしも愛してはいません。おお、ぼくがあの女といっしょに暮らした時分のことを追想して、…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP433-456

戸をたたく音がするので目をさました。もし九時すぎまでぼくが自分で戸をあけず、また茶をよこすように声をかけなかったら、マトリョーナが自分で戸をたたくことに規定してあるのだ。で、ぼくは彼女のために戸をあけてやったが、そのときすぐに、戸はこうし…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP409-432

に足る最後の真理」とは、ぼくもくだらんことを書いたものだ。それでなくてさえ、あますところわずか二週間の今となって、うそなどつく価値はないのだ。なぜならば、二週問などという日数は、生きるべき価値がないからである。これこそぼくの書くことが、ま…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP385-408

もって取り返しをつけるからいい』とこう考えるからだよ……」 ラゴージンは聞き終わって、高らかに笑った。 「おい、どうだね、公爵、おめえも自分でなにかの拍子に、そんな女の手に落ちたことがないかい? おれはおめえのことでちょっと聞きこんだことがある…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP361-384

などといって、からかうんでしょう? あなたそれを当然知ってらっしゃるはずですわ! あなたもやはりこの人たちと、なにか申し合わせていらっしゃるんでしょう!」 「だれもけっしてからかやしなくってよ!」とアデライーダはびっくりしてつぶやいた。 「だ…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP337-360

「あの女[#「あの女」に傍点]と結婚するためでないってことを、お誓いなさい」 「なんでもお望みのものにかけて誓います!」 「あんたのいうことをほんとうにします。さ、わたしに接吻してちょうだい。ああ、やっとこれで自由に息がつける。だけどね、ア…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP313-336

やったとき、ああ、ここにこういう人たちがいるが、この人たちもすぐにみんななくなってしまうのだ。永久に! とふいにこんなことを考えました。そして、この木立ちもなくなってしまい――残るのはただ煉瓦の壁ばかり……ぼくの窓の真向かいにあるマイェルの家の…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP289-312

あ、思ったとおりだ。今になってぼくの推察の正しかったことが、やっとこの目に見えて来た」公爵は相手の興奮を静めようと熱中して諄々と説いたが、かえってそれが興奮をかき立てるばかりなのに気づかなかった。 「なんですって? 何が見えて来たんです?」…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP265-288

馳せ行くときにわが騎士は 声ものすごく叫びける。Lumen coeli, sancta Rosa! (み空の光、聖なる薔薇!) いかずちに似る雄たけびに 邪教のやからはおののきぬ。 遠き国なるわが城に 帰りし騎士はたれこめて ひと間の中に言葉なく いと悲しげに暮らせしが …

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP241-264

正確なのは、レーベジェフが例の甥をも内々尊敬していることだ! とはいうものの、彼がこれらの人たちについて、早計な推断をするのはどうしたことか、きょうはじめて訪問したばかりの彼が、こんな臆測をたくましゅうするのはなんとしたことか! しかし、き…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP217-240

なかったらしい。ラゴージンはべつに追究しようともせず控えていた。ふたりはしばらく無言でいた。 「ぼくはここへ来るときに、百歩くらい向こうから、ちゃんときみの家がわかっちまったよ」と公爵がいいだした。 「そりゃなぜだい?」 「なぜかさっぱりわか…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP193-216

常な興味をもって事件の成り行きをながめていたのである。しかし、彼はただ事件の実際方面についてのみ報告した。その話によると、彼は公爵のためを思って、公爵――ことにその指導者たるサラーズキンの行為を注視するように、モスクワのある方面で勢力のある…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP169-192

絨毯《じゅうたん》をよごしたり、なにか物をこわしたりしやせんかと思いましてな……しかし、あんな連中なぞぜんぜん入れないほうがいいと、わたしは考えますがなあ、ナスターシヤ・フィリッポヴナ!」 「やあ、ラゴージンだ!」とフェルディシチェンコが呼ば…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP145-168

くのことを悪く思うだろう。あるいは通してくれるにしても、面と向かってぼくを笑いぐさにするに違いない……えい、かまうもんか!』じっさい、彼はまだこんなことにはたいしてびくつきはしなかった。しかし、『中へ通されたときにはどうしたらよかろう、そし…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP121-144

せられるように、じりじりとそのほうへ近寄るのであった。 ナスターシヤもやはり不安らしい好奇の目をもって、新しい客人たちをながめた。 ガーニャはようやくわれに返った。 「しかし、これはいったいどうしたっていうんです?」いかつい顔をして新米の客を…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP097-120

みなりはきわめて質素で、なにかしら黒っぽい、まるで年寄じみたこしらえであるが、その物腰から話しぶり、すべての身のこなしは、この人がかつては上流の社交界をも見て来た婦人であることを思わせた。 ヴァルヴァーラは、二十三かそこらの娘で、丈は中背、…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP073-096

しながら不意となにやらうたいだしたんです。ぼくは今でも覚えていますが、そばにいる者はみんなびっくりして、きゃっきゃっ笑いだしたものです。『マリイが歌をうたったぞ! なに、マリイが歌をうたった?』と騒ぎ立てるので、当人はひどくまごついて、それ…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP049-072

イヴォルギンのことだが、これが全身の熱情を傾けてナスターシヤを愛し、彼女の好感を得るという単なる希望のためでも、命を半分なげ出しても惜しくないと思っている。これはずっと以前ガヴリーラが自分でトーツキイに、純なる青年の心から隠さず白状したこ…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP025-048

上つよい苦痛は世界にありません。戦場に兵士をひっぱって来て、大砲のまん前に立たして、それからそいつらをねらって撃ってごらんなさい。兵士はいつまでも一縷《いちる》の希望をつないでいます。ところが、この兵士に対して死刑の宣告を確実に[#「確実…