2020-01-01から1年間の記事一覧
[#3字下げ]第七 争う余地なきもとの恋人[#「第七 争う余地なきもとの恋人」は中見出し] ミーチャは例の大股で、急ぎ足にぴったりとテーブルのそばへ近づいた。 「みなさん」と彼は大きな声でほとんど叫ぶように、とはいえ、一こと一こと吃りながら口…
[#3字下げ]第六 おれが来たんだ[#「第六 おれが来たんだ」は中見出し] ドミートリイは街道を飛ばして行った。モークロエまでは二十露里と少しあったが、アンドレイのトロイカは、一時間と十五分くらいで間に合いそうな勢いで疾駆するのであった。飛ぶ…
[#3字下げ]第五 咄嗟の決心[#「第五 咄嗟の決心」は中見出し] フェーニャは祖母と一緒に台所におった。二人とも寝支度をしているところであった。彼らはナザールを頼みにして、今度も内から戸締りをしないでいた。ミーチャは駆け込むやいなや、フェー…
[#3字下げ]第四 闇の中[#「第四 闇の中」は中見出し] 彼はどこへ駆け出したのか? それは知れきったことである。『おやじの家でなくって、ほかにあれのいるところがない。サムソノフの家からまっすぐに親父のところへ走ったのだ。今となっては、もう…
[#3字下げ]第三 金鉱[#「第三 金鉱」は中見出し] それは、グルーシェンカがラキーチンに向って、さもさも恐ろしそうに話して聞かせたミーチャの来訪である。そのころ彼女は、例の『知らせ』を待っていたので、昨日も今日もミーチャが姿を見せないのを…
[#3字下げ]第二 レガーヴィ[#「第二 レガーヴィ」は中見出し] こういうわけで、すぐさま『飛び出し』て行かなければならぬが、馬車賃が一コペイカもなかった。いや、実際は十コペイカ銀貨が二つあったが、これが幾年かの贅沢な生活の名残りなのである…
[#1字下げ]第八篇 ミーチャ[#「第八篇 ミーチャ」は大見出し] [#3字下げ]第一 商人サムソノフ[#「第一 商人サムソノフ」は中見出し] グルーシェンカが新生活を目ざして飛んで行く時、自分の最後の挨拶を伝えるように『命令し』、かつ自分の愛…
※以下リストを作るとき、「ドラちゃんのおへや」の以下のサイトの資料を参考にさせていただきました。深く感謝します。コミックスについて(てんとう虫コミックス)※作成に約450分かかりました 1 1 1 1 題名 ページ数 掲載年月日 注釈 未来の国からはる…