2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「この間もパーヴェルさんに、『臼へ入れて搗き殺すぞ』っておっしゃいましたわ」とマリヤが言い添えた。 「もし臼へ入れてなどと言ったとしても、それはほんの口さきばかりかもしれませんよ」とアリョーシャが言った。「もし僕がいま兄さんに逢うことができ…
実際ミーチャの手から『横取り』する気でいるという噂をちらほら耳にしていた。ついこの間までこの噂はアリョーシャにとって、もってのほかの奇怪至極なものに思われた。もっとも、非常に気がかりであった。彼は二人の兄を両方とも愛していたので、二人の間…
「誓って言いますよ。あのひとはここへ来やしません。それに、誰一人あのひとが来ようなどとは思っていなかったのです!」 「でも、おれはあの女をちゃんと見たんだがなあ……してみると、あれは……よし、すぐにあれがどこにいるか探り出してやる……あばよ、アリ…
持ちのミウーソフ家で女中を勤めていたころ、モスクワから招聘された踊りの師匠に教えられて、同家の家庭劇場で踊ったようなものであった。グリゴーリイは妻の踊りを黙って見ていたが、一時間後、自分の家へ帰って、少々髪を引っ張って彼女を懲らしめた。し…
今はあの人のことなぞちっとも思いはいたしません。もう家を出て三月になりますが、わたくしはすっかり忘れてしまいました。何もかも忘れてしもうて、思い出すのもいやでござります。それに、今あの人と一緒になったところで何としましょう。わたくしはもう…
カラマーゾフの兄弟 フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 米川正夫訳 - 【テキスト中に現れる記号について】《》:ルビ (例)筆者《わたし》|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)|解放《エマンシペーション》[#]:入力者注 …
[0018/0019]後半部分0059-too poor to afford it.貧乏だからそんな贅沢は出来ぬ。I can not afford to be idle. 遊んで居る様な余裕はない。I can not afford to die yet.今頃死んでは居られぬ。 Affranchise(アッフランチズ)【他動】(奴隷などに)公…
ー■■15/0431 Foppish(フォッピッツ)【形】Fopの如き、Fopらしき。―ly【副】―ness【名】 For(フォール)【前】[注意]主なる意味は第一、目的(for what purpose?)第二、交換(exchange A for B)。第三、理由(for what reason?)。第四、関係(…
はじめに - 『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『アンナ・カレーニナ』『白痴』(米川正夫・訳)の完全電子化をすすめるブログ
『ドストエーフスキイ全集 第12巻 カラマーゾフの兄弟 上』『ドストエーフスキイ全集 第13巻 カラマーゾフの兄弟 下(1959年、米川正夫訳、河出書房新社)(2.06MB)の第二回目の校正をおわらせました。 これで、『カラマーゾフの兄弟』全体の、二回目の…