2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドストエーフスキイ全集 第12巻 カラマーゾフの兄弟上』(1959年、米川正夫訳、河出書房新社)P240-P287

「この間もパーヴェルさんに、『臼へ入れて搗き殺すぞ』っておっしゃいましたわ」とマリヤが言い添えた。 「もし臼へ入れてなどと言ったとしても、それはほんの口さきばかりかもしれませんよ」とアリョーシャが言った。「もし僕がいま兄さんに逢うことができ…

『ドストエーフスキイ全集 第12巻 カラマーゾフの兄弟上』(1959年、米川正夫訳、河出書房新社)P192-P239

実際ミーチャの手から『横取り』する気でいるという噂をちらほら耳にしていた。ついこの間までこの噂はアリョーシャにとって、もってのほかの奇怪至極なものに思われた。もっとも、非常に気がかりであった。彼は二人の兄を両方とも愛していたので、二人の間…

『ドストエーフスキイ全集 第12巻 カラマーゾフの兄弟上』(1959年、米川正夫訳、河出書房新社)P144-P191

「誓って言いますよ。あのひとはここへ来やしません。それに、誰一人あのひとが来ようなどとは思っていなかったのです!」 「でも、おれはあの女をちゃんと見たんだがなあ……してみると、あれは……よし、すぐにあれがどこにいるか探り出してやる……あばよ、アリ…

『ドストエーフスキイ全集 第12巻 カラマーゾフの兄弟上』(1959年、米川正夫訳、河出書房新社)P096-P143

持ちのミウーソフ家で女中を勤めていたころ、モスクワから招聘された踊りの師匠に教えられて、同家の家庭劇場で踊ったようなものであった。グリゴーリイは妻の踊りを黙って見ていたが、一時間後、自分の家へ帰って、少々髪を引っ張って彼女を懲らしめた。し…

『ドストエーフスキイ全集 第12巻 カラマーゾフの兄弟上』(1959年、米川正夫訳、河出書房新社)P048-P095

今はあの人のことなぞちっとも思いはいたしません。もう家を出て三月になりますが、わたくしはすっかり忘れてしまいました。何もかも忘れてしもうて、思い出すのもいやでござります。それに、今あの人と一緒になったところで何としましょう。わたくしはもう…

『ドストエーフスキイ全集 第12巻 カラマーゾフの兄弟上』(1959年、米川正夫訳、河出書房新社)P003-P047

カラマーゾフの兄弟 フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 米川正夫訳 - 【テキスト中に現れる記号について】《》:ルビ (例)筆者《わたし》|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)|解放《エマンシペーション》[#]:入力者注 …

熟語本位英和中辞典 その9(after against P0019-P0020) 作成中

[0018/0019]後半部分0059-too poor to afford it.貧乏だからそんな贅沢は出来ぬ。I can not afford to be idle. 遊んで居る様な余裕はない。I can not afford to die yet.今頃死んでは居られぬ。 Affranchise(アッフランチズ)【他動】(奴隷などに)公…

熟語本位英和中辞典 その8(on P0882-P0893)

熟語本位英和中辞典 その7(make P0754-P0762)

熟語本位英和中辞典 その6(in P0604-P0613)

熟語本位英和中辞典 その5(for P0432-P0442)

ー■■15/0431 Foppish(フォッピッツ)【形】Fopの如き、Fopらしき。―ly【副】―ness【名】 For(フォール)【前】[注意]主なる意味は第一、目的(for what purpose?)第二、交換(exchange A for B)。第三、理由(for what reason?)。第四、関係(…

あらためましてごれんらく。『悪霊』(ドストエフスキー作)、『アンナ・カレーニナ』(トルストイ作)は3回の校正ずみ、『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー作)は2回の校正がおわり、電子テキストとして99.99%の誤字脱字を訂正した状態です。すべてをコピーするには、各作品20分あれば十分です。どうぞご利用ください。

はじめに - 『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『アンナ・カレーニナ』『白痴』(米川正夫・訳)の完全電子化をすすめるブログ

『ドストエーフスキイ全集 第12巻 カラマーゾフの兄弟 上』『ドストエーフスキイ全集 第13巻 カラマーゾフの兄弟 下(1959年、米川正夫訳、河出書房新社)(2.06MB)の第二回目の校正をおわらせました。

『ドストエーフスキイ全集 第12巻 カラマーゾフの兄弟 上』『ドストエーフスキイ全集 第13巻 カラマーゾフの兄弟 下(1959年、米川正夫訳、河出書房新社)(2.06MB)の第二回目の校正をおわらせました。 これで、『カラマーゾフの兄弟』全体の、二回目の…