『悪霊』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)の校正をおわらせました

ファイルの容量:約1650KB 底本:「ドストエーフスキイ全集9 悪霊 上」河出書房新社 1970(昭和45)年3月30日初版第1刷発行 「ドストエーフスキイ全集10 悪霊 下 永遠の夫」河出書房新社 1970(昭和45)年8月30日初版第1刷発行 1977(昭和52)年7月20日第…

熟語本位英和中辞典 その3(入力後、校正中)(with )

023 Wishwash(ウィッシュウォッシュ)【名】水ぅtぽいもの、水臭いもの。 Wishywashy(ウィッシィウォッシィ)【形】水っぽい、不味い(酒、話など)。 Wisp(ウィスプ)【名】(薬などの)小束(たば)。I wish, Witの過去。 Wistaria(ウィステーィリア…

『悪霊』第1編の校正を終わらせる わたしのほうが、国会議員どもより金のつかいかたがうまい

『悪霊』第1編 カテゴリーの記事一覧 - 京都市伏見区放火殺人事件(2019年07月14日から07月18日まで)の資料収集の会

熟語本位英和中辞典 その2(入力後、校正中)(take to )

007 [1343] 悪口を云う。To drop a pinch of salt on the tail of a bird.鳥を取る[お伽噺]。 Pasha of three tails―of two tails―of one tail.第一級(第二級、第三級)の土 耳古総督(槍の馬の尾の数より斯く言う)。②尾の如きもの、(何)尻。(of a …

熟語本位英和中辞典 その1(入力後、校正中)(前書き、have, nature,)

斎藤秀三郎青空文庫 図書カード:熟語本位英和中辞典 The following proposition was made at the Second English teacher’ Conference: ― “That an Ideal Dictionary be compiled. Words are nothing in themselves, and everything in combination. In the…

「わたしはピカソと岡本太郎をこえる」

こうするほうが正しい。

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP145-165

ルレルが花嫁に手をさし伸べたとき、とつぜん彼女はひと声高く叫んで、いきなり階段から群集の中へ飛びこんだ。付添いの人々は驚きのあまり、化石のようになってしまった。群集は彼女の前にさっと道を開いた。と、階段から五、六歩のあたりに、とつぜんラゴ…

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP097-144

つぜん彼はイヴァン将軍が隔てのないふうで、自分の肩をぽんとたたくのに気がついた。アングロマンも同様に笑っている。しかしそれよりもっと親切で気持ちのいい、同情のある態度を示したのは老政治家である。この人は公爵の手を取って軽く握りしめ、いま一…

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP049-096

に輝きはじめた。「いや、公爵、じつに偉大な光景でしたよ! まったくわしはすんでのことで、彼についてパリヘ行ってしまおうとした。そして、もちろん、『暑苦しい幽閉の島』へもいっしょに渡りかねなかったが、しかし、――悲しいかな! ふたりの運命は引き…

『ドストエーフスキイ全集8 白痴 下 賭博者』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP005-048

第四編 1 本編の二主人公が、緑色のベンチであいびきしてこのかた、一週間ばかりたった。ある朗らかな朝の十時半ごろ、知り合いのだれ彼を訪問に出たヴァルヴァーラ・プチーツィナは、ひどくうち沈んだもの思わしげな様子で、家へ帰ってきた。 世間には一言…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP433-483

戸をたたく音がするので目をさました。もし九時すぎまでぼくが自分で戸をあけず、また茶をよこすように声をかけなかったら、マトリョーナが自分で戸をたたくことに規定してあるのだ。で、ぼくは彼女のために戸をあけてやったが、そのときすぐに、戸はこうし…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP385-432

もって取り返しをつけるからいい』とこう考えるからだよ……」 ラゴージンは聞き終わって、高らかに笑った。 「おい、どうだね、公爵、おめえも自分でなにかの拍子に、そんな女の手に落ちたことがないかい? おれはおめえのことでちょっと聞きこんだことがある…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP337-384

「あの女[#「あの女」に傍点]と結婚するためでないってことを、お誓いなさい」 「なんでもお望みのものにかけて誓います!」 「あんたのいうことをほんとうにします。さ、わたしに接吻してちょうだい。ああ、やっとこれで自由に息がつける。だけどね、ア…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP289-336

あ、思ったとおりだ。今になってぼくの推察の正しかったことが、やっとこの目に見えて来た」公爵は相手の興奮を静めようと熱中して諄々と説いたが、かえってそれが興奮をかき立てるばかりなのに気づかなかった。 「なんですって? 何が見えて来たんです?」…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP241-288

正確なのは、レーベジェフが例の甥をも内々尊敬していることだ! とはいうものの、彼がこれらの人たちについて、早計な推断をするのはどうしたことか、きょうはじめて訪問したばかりの彼が、こんな臆測をたくましゅうするのはなんとしたことか! しかし、き…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP193-240

常な興味をもって事件の成り行きをながめていたのである。しかし、彼はただ事件の実際方面についてのみ報告した。その話によると、彼は公爵のためを思って、公爵――ことにその指導者たるサラーズキンの行為を注視するように、モスクワのある方面で勢力のある…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP145-192

くのことを悪く思うだろう。あるいは通してくれるにしても、面と向かってぼくを笑いぐさにするに違いない……えい、かまうもんか!』じっさい、彼はまだこんなことにはたいしてびくつきはしなかった。しかし、『中へ通されたときにはどうしたらよかろう、そし…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP097-144

20240329 60分、ざっと校正、097-130、全部は校正なかった。 みなりはきわめて質素で、なにかしら黒っぽい、まるで年寄じみたこしらえであるが、その物腰から話しぶり、すべての身のこなしは、この人がかつては上流の社交界をも見て来た婦…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP049-096

イヴォルギンのことだが、これが全身の熱情を傾けてナスターシヤを愛し、彼女の好感を得るという単なる希望のためでも、命を半分なげ出しても惜しくないと思っている。これはずっと以前ガヴリーラが自分でトーツキイに、純なる青年の心から隠さず白状したこ…

『ドストエーフスキイ全集7 白痴 上』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP005-048(1回目の校正完了)

白痴第一編 1 十一月下旬のこと、珍しく暖かい、とある朝の九時ごろ、ペテルブルグ・ワルシャワ鉄道の一列車は、全速力を出してペテルブルグに近づきつつあった。空気は湿って霧深く、夜はかろうじて明けはなれたように思われた。汽車の窓からは、右も左も…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第十章 『それはあいつが言ったんだ!』

[#3字下げ]第十 『それはあいつが言ったんだ!』[#「第十 『それはあいつが言ったんだ!』」は中見出し] アリョーシャは入って来るといきなり、一時間ほど前に、マリヤが自分の住まいへ駈け込んで、スメルジャコフの自殺を告げたと、イヴァンに話した…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第九章 悪魔 イヴァンの悪夢

[#3字下げ]第九 悪魔 イヴァンの悪夢[#「第九 悪魔 イヴァンの悪夢」は中見出し] 筆者《わたし》は医者ではないが、しかしイヴァンの病気がどういう性質のものか、読者にぜひ少し説明しなければならぬ時期が来たような気がする。少し先廻りをして、一…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第八章 三度目の、最後の面談

[#3字下げ]第八 三度目の、最後の面談[#「第八 三度目の、最後の面談」は中見出し] まだ半分道も行かないうちに、その日の早朝と同じような、鋭いからっ風が起って、細かいさらさらした粉雪がさかんに降りだした。雪は地面に落ちたが、落ちつくひまも…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第七章 二度目の訪問

[#3字下げ]第七 二度目の訪問[#「第七 二度目の訪問」は中見出し] スメルジャコフはその時分、病院を出ていた。イヴァンは彼の新しい住まいを知っていた。それは、例の歪みかしいだ丸太づくりの小さい百姓家みたいな家で、廊下を真ん中にして二つに仕…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第六章 スメルジャコフとの最初の面談

[#3字下げ]第六 スメルジャコフとの最初の面談[#「第六 スメルジャコフとの最初の面談」は中見出し] イヴァンがモスクワから帰って以来、スメルジャコフのところへ話しに行くのは、これでもう三度目であった。あの兇行後、初めてスメルジャコフに会っ…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第五章 あなたじゃない

[#3字下げ]第五 あなたじゃない[#「第五 あなたじゃない」は中見出し] アリョーシャはイヴァンの家へ行く途中、カチェリーナが借りている家のそばを通らなければならなかった。どの窓にも、灯火《あかり》がさしていた。彼はふと立ちどまって、訪ねて…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第四章 頌歌と秘密

[#3字下げ]第四 頌歌と秘密[#「第四 頌歌と秘密」は中見出し] アリョーシャが監獄の門のベルを鳴らした時は、もうだいぶ遅く(それに、十一月の日は短いから)、たそがれに近かった。けれど、アリョーシャは何の故障もなく、ミーチャのところへ通され…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第三章 悪魔の子

[#3字下げ]第三 悪魔の子[#「第三 悪魔の子」は中見出し] アリョーシャがリーザの部屋へはいると、彼女は例の安楽椅子になかば身を横たえていた。それは、彼女がまだ歩けない時分に、押してもらっていたものである。彼女は出迎えに身を動かそうともし…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第二章 病める足

[#3字下げ]第二 病める足[#「第二 病める足」は中見出し] 用件の第一は、ホフラコーヴァ夫人の家へ行くことだった。アリョーシャは、少しでも手早くそこの用件を片づけて、遅れぬようにミーチャを訪ねようと思い、道を急いだ。ホフラコーヴァ夫人はも…

『カラマーゾフの兄弟』第十一篇第一章 グルーシェンカの家で

[#1字下げ]第十一篇 兄イヴァン[#「第十一篇 兄イヴァン」は大見出し] [#3字下げ]第一 グルーシェンカの家で[#「第一 グルーシェンカの家で」は中見出し] アリョーシャは中央広場のほうへ赴いた。彼は、商人の妻モローソヴァの家に住んでいる…